12.12.16

クリスマスマーケット Antwerpen

12月10日、アントワープのクリスマスマーケット初日に行ってきた。
たまたまその日(土)が、「日本語を話そう会」定例会だったので、話そう会終了後にみんなで繰り出したのだ。

まずは中央駅からケイゼルレイ(De Keyserlei)を通って旧市街へ

ショッピングストリートのメイル(Meir)

大聖堂

大聖堂の前に来たら、広場に横たわった黒いビニール ・・・ この中には本日の目玉であろう「ネロとパトラッシュの像」が隠されているのはわかっているのだけど、除幕式というセレモニーの後で公開されるそうで、見る事は出来ず、あとで来る事にする。

同じく大聖堂前にある「キリスト降誕小屋」
まぁ、割とスタンダードな構成になっている ・・・ 数年前にはこの小屋にネロとパトラッシュが加わっていた事もあった。

この日は霧っぽくて、大聖堂のてっぺんは霞んでいた。

カフェ・クイントンマセイス到着。
「日本語を話そう会」は、店の3階にあるVIPルーム?で開催される。

いつものように和気あいあい、日本人+日本語学習者がゲーム形式で日本語会話の時間を過ごす。

僕のグループに加わったベルギー人女性は仕事を定年退職した後、日本語学習を始めて、2年生であるらしい ・・・ 少しは日本語の会話もできるからいいよね、詰まったら、僕も少しのオランダ語で対応できるから、なかなか楽しい時間だった。

さて、お待ちかねのクリスマスマーケット!
家を出るときから本日のメインイベントはコレだった(笑)

 意味不明な青いドームがあり ・・・

中に入ってみると中央に小さな台があり、その上に立つと青白い光を発する ・・・ 子供がその上に立って天井を見上げているが、それ以上は何も起こらなかった(笑)

実は、恋人たちやカップルが小さいその台に立って、特別な場所でキスをするというもの ・・・ だからって、なにもあるわけじゃない ・・・ 記念写真を撮るくらいだ(笑)


そんなことはさておいて、飲もう! 乾杯しよう!

 寒い時期のクリスマスマーケットと言えば、グリューワイン!

そ、スパイスの効いたホットワイン ・・・ 見ていると、寸胴鍋で温めたたっぷりのワインをお玉ですくって発泡スチロールのカップに注いでいる ・・・ う~ん、風情もあったものではないが、ハーフリッターくらいの量があって3ユーロは安い!

安いから納得する!

はい、みんなでカンパ~イ!

みんなって、もちろんアフター「話そう会」のメンバー、何故かグリューワインは僕だけで、あとは小さなプラカップに透明なお酒、ジェネバー(ベルギー特産のジン)度数が高く、いろいろな(フルーツ系の)味がある。

グリューワインは、元々ワイン好きでもない僕には「冬のお試し」に1杯だけだね、あとはビールにした(笑)

メイン会場と言えるのかな、フロートマルクトは混んでいた。

 ブラボーの噴水と市庁舎。

この後、みんなで大聖堂前の「ネロとパトラッシュの像」を見に行ったが、なんだかもったいぶって、なかなかセレモニーも始まらないので、僕はトイレに行っている間に、みんなは別の場所に移動してしまい、はぐれてしまった ・・・ ま、よくある事だから気にしないし、捜索願を出されることもない(笑)

トイレはフルン広場にあったので、行ってみるとルーベンスの像の周りは、アイススケート場になっていた!

まだオープンしたばかりなのか、子供たちがデモンストレーション中?

再び「ネロとパトラッシュを見に来たが、超満員で近寄ることさえ出来ない。 こんな時は後回しにするに限る(笑)

砂糖通り(Suikerrui)を通って、スヘルデ川へ向かう。

 川の埠頭で大観覧車が回っている。

大観覧車からステーン城までマーケットが広がっている。

埠頭の展望台から見る大聖堂。

この時、やっと「ネロとパトラッシュ」のセレモニーが始まったのか、大聖堂のイルミネーションが輝き始めた。


この日はあまり寒くはなかったけど、寒い時の毛糸の手袋は必需品か?

 パープルに染まったステーン城。

ペンギンの電照飾り、アントワープ動物園の中華ライトショーの宣伝。

大聖堂へ戻ります。

新しい「ネロとパトラッシュの像」のスポンサー名(中国企業)を刻んだ石碑。

「パトラッシュ ・・・ 疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ ・・・ パトラッシュ ・・・」


「でも、なんだか全然眠れないんだ・・・・パトラッシュ・・・」

あまりにも人が多いので、僕はいったん退散する事にする(笑)

この日、クリスマスマーケット全体では11万人の来場者があったようだ。

静かな小道を通り抜けて ・・・


トイレ休憩のために、再びやってきたクイントンマセイス。

ビールを1杯と思っていたが ・・・ なんと、さっきはぐれた仲間たちは、ここに集合していた!

みんなはここで夕食をするんだという ・・・ 僕は食事はいいから、もっと歩いてくると思いながら、話し始めて2杯は飲んだ(笑)

僕はネロに会ってくるんだ!

大聖堂にかかる月 ・・・

井戸飾りの鉄のブラボー兵士(クイントンマセイス作)と鐘楼。

「パトラッシュ ・・・ 疲れたろう。 僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ ・・・ パトラッシュ ・・・」

無理やり、自分の犬と記念撮影をしたがるおばちゃんもいた。

「パトラッシュ ・・・ 僕、やっぱり眠れないんだ ・・・ こんなに大勢の人の前に出されちゃったから ・・・ ごめんね、パトラッシュ ・・・」

「体が重くて、石の毛布を掛けられたから、天国へも行けないんだよパトラッシュ ・・・」

「フランダースの犬」は原作が「A Dog of Flanders」という英国人女性の書いた小説で、世界各地で翻訳され出版されているので、「日本人としては」という印象になるが、あまりにも日本のアニメを見過ぎた(感動してきた)せいか、イメージがあのアニメなので、この銅像を見ると悲しくなってしまうね。

アメリカ映画の実写版「A Dog of Flanders」の古い映画を見た事もあるが、あれはあれでよく出来ていた ・・・ フランダースの古い風景が良く使われていたので、フランダース在住者としては見慣れた風景が多く出てきたので嬉しかった。

世界各国で出版されているので、イメージ画像もそれぞれあるのだから、何も日本のアニメをモデルにしなければならないというものではないが、最も熱狂的なファンが多いのは日本である事は間違いないと思う。

日本人観光客誘致のために、ネロたちが住んでいたとされるホーボーケン(Hoboken)には、ネロとパトラッシュの像が設置されたくらいである(出来は良くないが)。

そして、この大聖堂の前の広場には、地味ながら「ネロとパトラッシュ友情の碑」という、TOYOTA寄贈の石碑があり、日本人観光客が写真に収めていた。


今回、残念なのは新しい像のイメージもさることながら、そのTOYOTA寄贈の石碑が撤去され、中国企業がスポンサーになった像に取って代わった事 ・・・ 悲しいかな、大国の波がここまで押し寄せている。

TOYOTAの石碑は「アントワープと日本の友情の碑」でもあったはずなのに ・・・

テロ事件以降、日本人観光客が激減する中、アジア人観光客の中では圧倒的に中国人が多いのは事実だろう。

アントワープ市は「日本人に媚を売る時代は終わった」と、いうことなのか?


備忘録的に以下のリンクを張っておきます。


この像が出来たいきさつ(オランダ語)

在ベルギー日本大使のコメント(日本語)

地元のWEB 新聞(除幕式に出席した日本大使が動画に映る)

しかし、あれだね、「日本国民が愛するネロとパトラッシュ」のイメージとは程遠く、中国企業のスポンサーで設置された像の除幕式に、招待された日本の特命全権大使である石井大使が夫妻で出席し、挨拶を述べたというのだけど、どんな挨拶をしたのだろう ・・・ 興味深い。

僕は家に帰る事にする ・・・ 「帰る家があるのはいいものだ」と、幸せをかみしめつつ。

中華ライトショーの宣伝。

まだ落ち葉があるなんて ・・・

クリスマスモードのアントワープにさようなら~

地元のリールに着いたら静かなものです(笑)
これは僕の家の近くの教会前に建てられた「キリスト降誕小屋」

内部には、内職をする若い奥さんと赤ちゃん、そして遊び人風の男が酒のグラスを手に立っている ・・・ 何を暗示しているのやら(笑)


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