31.8.16

メッヘレンで街歩き

久しぶりにメッヘレン(Mechelen)の街歩きをしてきた。
8月25日晴れ
リール市からは車で30分ほどの距離、Katrienが仕事の所用でメッヘレンの裁判所へ行くので、車に便乗させてもらって「マルガレータの宮殿」で下車する。

マルガレータの宮殿が現在は裁判所になっているのだ。

マルガレータの宮殿(中庭)
16世紀、ネーデルラント17州(現在のベルギー、オランダ、ルクセンブルクに相当する)の国を統治していたマルガレータ妃の宮殿である。

1年ほど前から建物の修復工事が行われているので、一般人(観光客)向けの門が閉ざされて、裏側に回り込んだ入り口からの入場となる(実はこちらのほうが裁判所としての入り口)

なので、今は観光客は入れない事になっているが、所用のあるKatrienの同行者として入り込んだ(笑)

道路側から見たマルガレータの宮殿
「宮殿」といえば「ベルサイユ宮殿」などを思い浮かべるかも知れないが、それとは比較にならないほど小規模だし、様式も慎ましい感じだ。

そして、マルガレータの宮殿の斜め向かいには「ヨーク家のマルガレータの宮殿」もある(現在は劇場)・・・ 先に行ったマルガレータの宮殿は「オーストリアのマルガレータ」という区別をしている。

少々、ややこしく、これを説明すると歴史の勉強になるので止めておく。

隣には大きな教会(Sint-Pieters-en-Pauluskerk)がある。

徒歩5分ほどで市庁舎のあるフロートマルクトに到着。
市庁舎のファサードに神聖ローマ皇帝、カール5世(Keizer Karel V)の像を見る事ができる ・・・ カールはゲントで生まれたが、幼少の頃から、ここメッヘレンの叔母であるマルガレータ妃に養育され、「帝王学」を授けられて神聖ローマ皇帝の座に上り詰めたという事である。

中心の広場(フロートマルクト)は8月最後の週末イベントのために、大きなステージを設営中で、美しい市庁舎の全貌を見る事は出来なかった。

マルガレータ妃の像と聖ロンバウツ大聖堂の鐘楼。

大聖堂の内部

主祭壇の反対側にある巨大なパイプオルガンから壮大な音を響かせていた ・・・ 見ると演奏する鍵盤楽器の前に女性が座り、生演奏をしているのだった!

これはスゴイ! 練習なので、何度も自由に演奏し、観客は広大な聖堂内に僕と、2-3名の観光客しかいない独占状態。

動画でお楽しみください。

壮大な音楽を聴きながら聖堂内を静かに歩き、内部見学 ・・・ もう何度も訪ねている教会だが、何度見ても感動できるものばかりだ。

教会を出て、もうひとつの広場(IJzerenleen)
13世紀の市庁舎の前にも中規模のステージを設営中!


今度はヴィスマルクト(Vismarkt 魚市場)に出た。

伝統的な建物にあるカフェ(Ankertje aan de Dijle)に入って休む事にしよう。

店名 「Ankertje aan de Dijle」 (ダイル川に沿ったアンケルちゃん)といった事から判るように、メッヘレンのビール醸造所「Het Ankel」の提携店である。

一時期閉鎖されていたが、今年1月から再開したようだ。

Het Ankel のビールは 十数種類あるが、ハズレがなく、どれを飲んでも旨い!

シックな古い内装も素敵です。

店内から大きな窓越しに見る、向かいのテラス席。

2階にあったテーブルの面は古いチラシでいっぱい!

2階の窓から見た隣のテラス。

カフェを出てダイル川を渡るのは「ベートーベン橋」

そこに幼いベートーベンの像が立っている(逆光だ)

 ダイル川に降りて、遊歩道(浮桟橋)を歩くことができる。

川の壁レンガに張り付いた草花

ドバトの巣もあった

聖母教会(Onze-Lieve-Vrouw-van-Hanswijkbasiliek)久しぶりに入ってみたら、内部修復工事中で ・・・
 入り口のドアを開けたその場所にある、聖母子像だけしか見られなかった ・・・ 幼児キリストに見つめられちゃったよ。

と、そんな処で、ぼちぼち駅に向かっているわけであります ・・・ 駅はふたつあるが、中心部からは遠い方が主要駅のMechelen駅で急行電車が止まるので、そこへ向かわなければらないという不便さがあるメッヘレン。

メッヘレン駅(Mechelen)、こうして写真で見るときれいに見えるんだけど、かなり古い駅である(1958年のEXPO時に建て替えられた) ・・・ 現在、この裏に美しい最新の駅になるであろう工事が進行中である。

この駅の歴史がどれくらい古いかというと、1835年ブリュッセルとメッヘレン間で「欧州大陸初の営業鉄道」として開通した鉄道の駅なので、ヨーロッパで一番古いといっても過言ではないでしょう!
駅舎の入り口には蒸気機関車と馬をあしらったレリーフがはめ込まれている。

馬の時代から鉄道の時代へ」という意味だろうね。

もうひとつは、鷹のような鳥と機関車
意味は分からない ・・・ 想像してみてね。

考えてみれば16世紀の首都メッヘレンと現在の首都ブリュッセルを結んだ、欧州大陸初の営業鉄道だから、すごいよねベルギー(フランスやドイツよりも早かったという事だ)



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