3.4.12

沖縄少年会館

このブログの中で、突然話の流れが変わることを許していただきたい。

僕の沖縄の友人たちが、一生懸命頑張っていることについて、放っておくわけにも行かなくなった。

12月にも記事を書いたが、いよいよ那覇市は(旧)少年会館を壊してしまう、解体工事に取り掛かろうとしているらしい。

終戦後、米軍占領下の沖縄で、今の40代、50代の人たちの少年時代に夢を育んでくれた科学館、離島の子供たちが宿泊施設としても利用され、多くの沖縄県民が愛してきた偉大な建築物である。image

1966年建築の、この建物はたしかに(日本的には)古いが、専門家の判断では耐震補強、リフォームすれば十分に使える。

建築的価値はもちろん、文化的にもその建築に至った生い立ちを見れば、文化財的価値さえ見いだせる建物である。

スクラップ・アンド・ビルド ・・・ 壊して建て替えればいい ・・・ そうしないと建築屋が、いや、沖縄経済が回っていかないのか?

それは悲しい。

老朽化、危険という意味では那覇市の、かなりの学校校舎でコンクリート剥離、鉄筋むき出しの校舎が建築物点検もされず使われ続けてきたことが、今になって表面化してきている

 

日頃から、この「ベルギー移住生活」ブログを読んでいただいている方には、とうに察しは付いていると思います。

文化ってなんだろう、美しいもの、尊いものってなんだろう・・・

受け継ぐこと、管理すること、愛すること・・・

ヨーロッパで町の大小にかかわらず、一番の観光名所は古い市庁舎や、古い教会であることが多い。

そして、その周辺に出来た古い建物群・・・、それを維持するために頻繁に補修、メンテナンスを行なっている。

補修だけでも長年にわたり、組んだ足場パイプが腐ってきたという笑えない話まであった。

 

多くは語らないが、那覇市の怠慢、横暴に怒りを感じるのである。

友人たちの声を聞いていただきたい。

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