31.7.10

風車のある町へ・・・MOL

今回の風車のある町探訪は電車で行く。

Lier駅からNeerpelt行き電車で約30分、今回は自転車を運んだので自転車の運賃が8€かかった。人間の運賃は11.8€(往復)

事前にGoogleマップで、MOLの町の見どころを確認し地図をプリント、Fietsnet(自転車ルート地図)で、Googleマップにルートを書きこみ、走行距離27.8kmの予定表を作っておいた。

MOL(モル)はアントワープ州の東端にあり、オランダ国境近くの町。見どころはたくさんあったが、今日は風車のお話だけにしましょう。

IMG_6724駅から約3kmくらい離れた場所にあるEzaartと言う集落にあり、その名もMolen van Ezaart(エザールトの風車)と言う。

自転車ルートで来ると、その風車の背後からお目にかかる事になった。(風車は風を受けて回っている時は向きを変えるので、いつでもこの構図とは限らない) IMG_6745トウモロコシ畑越しに、青空も見えていい感じ。 IMG_6747風車の見える木陰で一休み、1本だけ持っていた缶ビールを、プシュッと開け「この景色に乾杯 ! 」 まずは第1目標達成!と言う事でビールを飲む。 IMG_6755その後風車の羽根の正面側に回ると、そこはもう住宅街なので、民家の庭に風車があるような感じでしか撮れない。 IMG_6761風車の立っている敷地内に行くと、休憩用ベンチがあり、塔の下の入口は開いていた。 IMG_6766やっぱり真下で見るとデカイ風車の塔、3階建ての建物くらいはあるだろうか。

白い塔の家に乗っかっている帽子の様なものに羽根が付いていて、その部分は風向きによって回転するようになっている。 IMG_6769白いかわいい風車ですが、やはりレンガ造りで左官仕上げしてあるんですね。 IMG_6770羽根の幹材は鉄骨です。 IMG_6773羽根の向きを変える仕組み。

外で写真を撮っていると、中にいた管理人?が出てきて「中に入ってこいよ!」と手招きしたので、塔の内部に入ることにした。

オランダ語で挨拶をすると「英語は話せますか?」と、(やはり)聞かれた。「いえ、英語は話せません、オランダ語の勉強中です」と答えると「ま、いいや、上まで上がって見ていいよ」  と、親切に言ってくれたので「ありがとう」と、木の階段を上がって行った。

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この風車は昔ながらの粉ひき風車で、今でも麦の粉を挽く作業ができるようだ。 IMG_6780まずは2階部分に上がると、壁にはこの風車の建築の様子が分かる写真などが展示されていた。(これは羽根を付ける軸と歯車) IMG_6781そして風車の頭の部分、地上で作った後、クレーンで吊上げた写真もあった。 IMG_6788風車の内部構造 IMG_6789動力の伝達の仕組み

おもしろい! まるで子供のように・・・・

へぇ~、風を受けて羽根が回り、横軸の回転を縦軸の回転に変換して、それを石臼のついた軸に伝えて、石臼を回転させて、そこに麦を入れると、麦が挽かれて製粉されるんだ。

と、単純で明快な解説図です。    IMG_6820それでは順を追って、写真で見てみましょう!

まずは風車の頭の部分(木造の家の様な感じ)外には大きな羽のついた横軸に歯車(2mくらいあります)が付いている。  IMG_6827

そして、横の回転を縦軸の回転に変換するように歯車がかみ合います。 IMG_6797縦軸の回転は階下に伝わり、石臼につながった歯車(左右の小さい歯車2基) IMG_6800歯車もすべて木造とはすごいですねぇ。  IMG_6808下の丸い部分が粉を挽く臼(ウス)の部分、その上の箱に麦を入れる。   IMG_6807

箱には実際の小麦が入っていました! IMG_6785

製粉された粉は下の階で袋詰めされる。

あたかも、ついさっきまで作業をしていたかのような光景です。

って言うか、実際まだ現役で使っているんじゃないか?と思うほど、塔内の製粉作業所の中はきれいに整理整頓され清潔に保たれています。

貴重な写真をたくさん撮って、満足して下に降りてくると誰もいなくなっていた。

IMG_6773

外へ出ると、さっきのオジサンが休憩ベンチでアジア人女性と一緒に座っておしゃべりをしていた。

「いやー、ファンタスティックで素晴らしいシステムでした。どうもありがとう!」と、声をかけると、彼は「この女性は僕の奥さんです」と紹介してくれた。

小麦色に日焼けした彼女に「タイの方ですか?」と聞くと「フィリピン人です」と答えた。「僕は日本から来て2年になりますけど、オランダ語が全然だめなんです」と言うと「私は21年になるけどまだ駄目だわ」「日本人ならベルギーより日本に住んだ方がいいんじゃないの?」なんて会話をしながら、しばしオランダ語の実践勉強。

彼は「土曜日と日曜日は、この風車を回して実際の仕事をするので、よかったら見に来てください。午後からです」と案内してくれた。

あぁー、道理でさっきの風車内はきれいに整理整頓され、粉挽き準備もされ、予行演習も終わった後だったんだ! 大納得の僕でした。

少しくらいのオランダ語が分かって良かった! うん。

このMOLの風車「Molen van Ezaart」の前にはテントが張られ、何やらイベントの準備のようでしたから、この土日(7/31、8/1)の午後「風車まつり」でもあるのだろう。

あー、また行ってみたい!暇はあったかしら?

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29.7.10

夏なのに・・・?なベルギー

日本はまだ猛暑が続いているでしょうか??

ベルギーの今日の気象データはこうなっています。

日の出:06:02 CEST

日の入り:21:33 CEST

可照時間:15h 31m

気温:18.1℃ 露点温度:15 ℃(10:15現在) 湿度:84%

天気は「曇り一時にわか雨」と言った所。

太陽の陽が射さないと肌寒く、陽の光を受けると暖かく感じる。

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今朝はちょっと青空がのぞいて、陽が射したのでテラスで朝食をした。

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テラスの目の前にある栗の実は順調に成長中

(我が家の栗ごはんの材料になるのだ)

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階下の庭には、投げられたパンを拾いに来る野鳥(カケス)、飛び立つときに羽根を広げると青い筋が浮かび上がり、きれいなんだけど、なかなかシャッターチャンスが掴めないでいる。 

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道路でガスボンベを牽いて、ガスバーナーの火で石畳の隙間に生えている草を枯らす仕事中のオジサン。

歩道に設置されているゴミ箱のゴミ回収人や、この人の仕事、街路樹の剪定、違法駐車を取り締まる人など社会設備の維持管理に携わる仕事の人が多いのを見ると、やはり消費税21%の国は余裕があるなぁ、と思うのです。(日本では消費税引き上げに敏感になっているようですが、要は使い道でしょ)

さて、夏真っ盛りなのに肌寒いベルギー、スペイン気分の夏はどこへ行ったか分からない。

やっぱり、「お天道様がある時に満喫しなきゃ!」と言う、ベルギー人気質もよくわかりますね。天気のいい日は仕事を休んで散歩や自転車を楽しみ、家族でバーベキューを食べる! なんて人も本当にいるそうです。「せっかく天気がいいのに、屋内で仕事しているなんて馬鹿げている」という感覚です。(さようでございますなぁ・・・と、僕も同感です)

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28.7.10

運河沿い自転車道

先週土曜日の1日で2回負けてしまったテニス以来、3日経っても両足のふくらはぎの筋肉痛が残っている。

激しい運動をしたのは確かだが、こんなに長引くのは初めてだ。

 

ま、それはいいのだが、このところ最高でも22℃くらいの低気温が続いているベルギー、外へ出れば太陽が見えると暖かくなり半袖Tシャツ、雲に隠れると肌寒くなり、ジャンパーを羽織ったりする。

夏だよ! ベルギー! (わかっているのかい!)

 

そんな愚痴も言いたいが、空に愚痴ったってしょうがないので、リハビリを兼ねて自転車で出かける。

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いつもの運河沿い

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去年Zomerklokje(ゾーマルクロッキエ:夏の鐘)が咲いていた湿原

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サイクリング

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サイクリング 

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この環境でサイクリング出来るなんて幸せです。

そういえば今日、Lier市の町中で、日本人でサイクリング旅行中らしい青年たち3人を見かけたが、わざわざ近づいて声掛ける事はしなかった。よく陽に焼けて元気そうでした。

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川沿いの土手に自生しているホップのつるが勢いよく生長しています。9月頃にはビールの原料にもなるホップの毬花が実を付ける事でしょう。

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名前知らずの花

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ヨモギ(沖縄名ふーちばー)

香りがいいので、いつか沖縄料理「フーチバージューシー」(釜めしみたいなやつ)を作ろうと考えているんですけどね、結構使える野草があるベルギーです。

ホップの新芽を使う料理があると聞いたこともあるので、「ホップめし」なる新商品を開発してみるか?

今日は15kmくらい軽くサイクリング、運河で延々と泳いでいる人を発見!ウェットスーツを着て泳いでいたので、多分トライアスロンの選手だったのだろう。

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26.7.10

格安チケットがある!

9月に沖縄から姉妹たちがベルギーに来るので、6月にWEBでチケットのオンライン購入をした。

その時の料金が沖縄発 ー アムステルダム間で939€、

約1カ月経過した昨日、何気に今の料金はと調べてみると最安値で1,321€だ。

早目に予約、購入しておいて良かったぁー、と自己満足したのでした。

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(写真は晴れた日のフランドル平原)

そのオンライン予約システムで、「ものは試しに」と、同じ日付で発着を逆に入力して「アムステルダム発 - 沖縄」で検索してみたら、なんと!最安値が788€と出た。

今話題?のJALですよ、アムステルダム発、成田経由で沖縄那覇まで、すべて込みで788€(88,300円=€112円換算)

最安値の日付を調べてみると8月20日~9月28日まで可能である。(もちろん曜日によっては異なる)

これなら僕の方が沖縄に里帰りしたいくらいだぁ~!!

しかし、沖縄から姉妹がベルギーに来るので、僕がベルギーから消える訳にはいかない。

しまったぁー!

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(晴れた日のベルギー、トウモロコシ畑と民家)

とは言え、去年8月に里帰りした時に沖縄の暑さに辟易(へきえき)して、「次回からは、冬に厳しい寒さのベルギーを脱出して、温かい沖縄に来よう」と、決めていたので、ま、いいかぁーと納得しました。

で、今から冬のチケットを調べてみると1,000€前後なんですね。

JALが10月以降、成田ーアムステルダム間を撤退するので、格安チケットのチャンスは少なくなるのか?

9月の格安チケットは、9月28日を最後に撤退するJALの最後のご奉仕ということか?最終便に搭乗したら何か記念品でももらえるのか?

なんて、想像を膨らませたが、それは叶わぬコトです。

 

誰かベルギー(オランダでもいいけど)から沖縄(日本でもいいけど)まで行く人はいませんかぁ~

 

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25.7.10

郊外の風景

2-3日前、Lier市郊外をサイクリングした時の写真を紹介します。

天気は花曇り、気温は23℃くらい。

日本じゃ猛暑列島になって、大変らしいね。

モスクワの猛暑も大変そうで、世界的に異常気象のニュースが多いようです。

ベルギーはいたって平穏、・・・・と言うか、太陽が出ないとちょっと肌寒いゾ!

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そんな中のサイクリングはいつもながら運河沿いの郊外へ。

集落に教会の塔、牧場に牛の姿、

のどかですねぇー

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運河の土手に見える草丈2mもあるやつは、葉は少なくモコモコっと刺のある実と花を付けて、奇妙な光景を見せる。

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こんな花でもミツバチはやって来る。 IMG_6564

きれいな花を咲かせる草がたくさんある。

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これは運河ではなく、流れのあるネーテ川ですね。

    IMG_6565

川の水量が増えると水没してしまうのではないかと思うほど、水面に近い自転車道。

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川沿いにたくさんあるブラックベリー

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野生のものなので小粒ですが、食べたらおいしい!

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黒くなる前のピンク色もきれい、

贅沢かもしれないが、とにかくたくさん自生している。

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川から運河に入るための水門。

こちら側が運河の水位で、向こう側が川の水位になっていて、上の写真では門が閉まっている。

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その門が開いたのが分かるでしょうか?(観音開き)

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そこへボートが入っていき、門を閉めて水位を運河の高さに合わせて、反対側の門が開いたら運河へ入る事が出来る。

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水位が常に一定に保たれている運河。

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上の方で紹介した花に似ているが、こちらはれっきとしたアザミの様です。ハチが花粉を漁っています。

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枯れた花からは、今にもタンポポの様な種(パラシュート種)が飛び立とうとしています。

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土手にある穴は多分ウサギの穴(この辺りは野兎が多い)

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ピンクの花の向こう側には、赤いカヌーで遊ぶ人。

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水辺から陸地?に戻って来るとヨーロッパナラの実が成長してきている。秋までには実が2倍くらいまで成長する。 IMG_6410 春には桜と紛らわしい花を咲かせていたベニバスモモの木。IMG_6417この時期、立派な実をたわわに実らせています。 IMG_6413街路樹として鑑賞用に植えられてはいるが、ベニバ(葉が赤いから紅葉)スモモと言うからにはスモモに違いない。

って言うので、食べてみたら、甘酸っぱくて確かにスモモだ!甘みが増して、ちょうど食べごろ! おいしい!

 

おい!そこは街路樹と言うか、人の庭の様な気もするが・・・・。

5-6個は食べてしまいましたぁ。IMG_6414

食べていると、こんな野鳥が足元に飛んできて、キョロキョロするので「ちょうだい」と言っているのかと思い、種を投げると逃げていった。

「取ったらダメよ!」言いに来たのだろうか?

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