31.5.10

「フランダースの犬」展を見る

朝から小雨模様の日曜日、

「フランダースの犬」展を見るつもりでもなかったが、ある日本人と初めて会う約束をしていたので、アントワープ中央駅まで電車で行き、ルーベンスの家の前で待ち合わせて、ふたりとも30分くらい遅れて(10:30頃)着いたのでお互いに「お待たせしました」と言って、ちょうど良かった。

僕はLierの駅で、乗るべき電車をタッチの差で逃がしてしまい、次の電車を28分待ち、彼は慣れないトラム(路面電車)に乗って、降りるべき駅をひとつ越えてしまったそうだ。

「彼」と言うのは「PATRASCHE.NET」と言うWEBサイトを運営するOSHIMAさん。以前からメールのやり取りをしてたので、初対面とは言え、すぐに旧知の友人のように、通りを歩き始め、ちょうどマーケットが開かれていた「小鳥の市場」「シアター市場」を、話しながらぶらぶらと歩き、ちょっと雨が強くなったところでテントのあるカフェで座って、彼はコーヒー、僕は白ビールを飲みながら・・・・・。

彼の「フランダースの犬」と「アントワープ」が大好きという熱い思いを聞いた。話す(書く)と長くなるので、上のリンクで彼のサイトを見てくださいな。

雨も小降りになったところで、また歩き始め、金曜市場に来ると活版印刷博物館が目の前にあったので彼は、「印刷関係の仕事もしたことがあるので興味がある」と言う事で、6€出して入ってみた。(後日レポートします)

アントワープ大聖堂周りを歩いて、午後1時を過ぎて彼は「2時に、アントワープの犬展の会場で、友人と待ち合わせしているのでよかったら一緒に行きませんか?」と誘ってくれたので、僕は特に予定のない日だから別に断る理由もなく、一緒に付いて行った。

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その宣伝も兼ねて会場への道順。

アントワープ中央駅から大聖堂に向かって歩く道、レイス通り(Leysstr)でこのファン・アイクの白い銅像のある交差点を右に曲がる。

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Jezusstraat28(番地)

この写真の中央が「ファビオラ王妃ホール」と言うんですけど、目の前まで行って立ち止まらないと「フランダースの犬展」開催中と言うのも分からないくらいのつつましさです。

8月29日まで開催、入場2€

10:00-17:00(月曜休館日)

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入場料2€で入ってみると、日本語での説明もあり、解かり易く解説されている。ネロとパトラッシュがいた頃とされる1870年代のアントワープの様子や、世界各国で出版された「フランダースの犬」の挿絵に使われた絵など見応えがあった。

IMG_3510 実際にいた「ミルク牽きの犬」と、たまたま?いたネロと同年代の少年の写真。

IMG_3505  当時のマーケットの様子の絵画、教会前の広場ですねぇ、今でも形を変え「教会前の広場」ではマーケットが開かれているから、それほど歴史は変わっていない。

IMG_3499 IMG_3495 IMG_3493 さまざまな国で出版された「フランダースの犬」

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作者のウィーダ

ウィーダはやはり犬好きで、晩年は多くの犬と暮らしたが、貧しく、さびしくこの世を去った(1908年)ようである。

 

さてさて、ここで新しい出会いがあった。この展覧会を企画したディディエ・ボルカールト(Didier Volckaert)さんとアン・バンディーンデレン(An van Dienderen)夫妻、OSHIMAさんが待ち合わせをしていた二人であるが「フランダースの犬」が引き合わせた友人だそうで、お住まいのGENTからお子さんも連れて、わざわざ来て下さった。

「ディディエ・ボルカールト」で検索してみたらいくつか日本語の記事が出てくるはずなので試してください。彼は「フランダースの犬」が、なぜ日本人に愛されているのかを、様々な角度から分析してドキュメンタリー映画を完成(2008年)させたのだ。

そのDVDを同会場でも販売していて、来場していたベルギー人たちが買い求めていくのを目にしたが、僕は手持ちの現金が足りなかったので次回に購入することにしよう(10€)

まだ若い?39歳の華奢な感じの映像作家で、握手をした手も柔らかく、ベルギー人らしからぬ力を込めないタッチだった。繊細なんだなぁーと思うのでした。

せっかくなので、パンフレットにサインをいただきました。奥様のアンさんも美人でゲント王立アカデミーの博士研究員と言うではないですかぁ、カッコいいご夫妻ですねぇ。

OSHIMAさんのブログでお二人の姿を見る事が出来ます。

2時間ばかりこの会場で過ごし、ご夫妻とお子さん、OSHIMAさんと、僕まで付いて行って近くのレストランで、あとしばらく一緒に過ごした。もちろんビールを飲んでね。

アルコールが飲めないOSHIMAさん、「ベルギービールが飲めないんじゃぁ、ベルギーの半分しか楽しめないんじゃないかぁー?」と思うのですが、好きだけど飲めないんじゃなくて、最初から飲もうと思わないし、彼にはネロとパトラッシュとアントワープの町があるし、ベルギー人の友人もいるから平気なのです。

ディディエさんご一家は、「子供が明日は学校なので」と言う事でゲントに帰ることになり、僕とOSHIMAさんは、天気が回復してきたので、またもアントワープ大聖堂付近へ写真撮影のためブラついてきました。

そのあたりの事はまたあとで・・・

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