10.1.09

愛鳥習慣

 ベルギーに来てから、スーパーマーケットで、ちょっと変わったものを売っていたので、Katrienに「なんじゃこれは?」と聞いた事がある。

 すると「これは小鳥の餌よ、野鳥にあげるための餌で、家の庭などに吊るして、鳥たちを呼ぶのよ」と言う事だった。

 変わった物があるものだと思っていたが、街の中や、遊歩道を歩いていると、結構目にするんだ、これ。

 遊歩道の木には、所々に巣箱も設置されているし、木の枝にこの餌ボールを、吊るされている場合もある。

 この餌ボール「VETBOLLEN」(ベトボーレン)直訳で油球(複数形)と言う事になる。チラシを見ると、ウインターパッケージとかで、冬用と言うのが出ているらしいのだ。2ユーロ弱だから250円くらいで、小鳥と親しくなれるのならいいじゃないかと思う値段だ。

 2番目の写真が我が家の、テラスに吊り下げた油球。しかし赤腹の小鳥は、小皿に入れてあるパンくずを食べている。そのあと帰りがけに、ちょいと油球をつつく程度だ。3番目の写真がメーロゥという真黒い体に黄色いくちばしの鳥(おす)、こいつは人懐っこくて、人がよほど近づかないと逃げない。

 ベルギーでは、この鳥は人々から、愛されているのだそうだ(美しい鳴き声をするらしい)、カラスはやっぱり嫌われ者。さっきの赤腹も、カナリアのような鳴き声をするのを聞いた事がある。

 我がアパートの1階から5階まで、僕らの部屋のある列は、みんな餌場を作り、中には巣箱をつけてあるテラスもある。

 だから、小鳥たちは、部屋の前の、大木の枝に集まって来て「今日はどこで食べようかなぁ」なんて、物色しているようすである。ウチの部屋のテラスは、質素であるが、定期的に4種類の小鳥が交代でやってくる。

 冬は、お分かりのように、自然界の餌が乏しくなるから、より人に近づいてくるのだ。川や池のカモたちにも、パンくずを上げに来る人がいる。

 日本には愛鳥週間があるが、こちらは愛鳥習慣だなと感じる今日この頃。

 だからか、もともとかLierの鳥たちは越冬に行かないで、-10℃でもここで頑張っている(本当はどうなのか知らない)。昨日今日は、白鳥が見えなくなっていたが・・・・。

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