7.12.08

果てしない平原と長い脚

  ふたたび、ブレヒト(Brecht)と言、う小さい町を紹介しよう。

 ブレヒトは、アントワープからオランダのブレダ(Breda)へ向かう高速道路の、ちょうど中間地点くらいにある。

 Katoの両親が住んでいるので、度々行くのだが、今日は天気が良かったので、散歩をしてきた。

 小さい町なので、住宅地を抜けるとすぐに、田園風景が広がっている。そして運河があり、果てしなくまっすぐ続く。運河の両側は道になっていて、片方は車道、反対側は遊歩道(自転車と人の専用)。

 川じゃなくて運河だから、流れがほとんどなく、もちろん高低差もないわけで、周辺の土地も、もちろん平面じゃないと運河は作れない。

 ここはベルギーのフランダース地方。フランドル平原のど真ん中。

 フランダース地方全体が、殆ど山がなく。道路を車で走っていても殆ど平面、時々坂道があったら、それは、運河か高速道路を横切るための高架橋である。

 フランドル平原の中、ちょっとした街には、教会とともに、鐘楼のための塔があり、その塔の高さ(大きさ)によって、街の力(大きさ)が分かる。

 この間行ったメッヘレンは大きな街で塔の高さが97mあった。それぐらいの高さに登れば、平原が一望できる事になる。昔は軍事面でも、高い塔を建てるのは、意義のある事だったのだろう。

 さて、ブレヒトは小さい町なので高い塔はない。運河沿いの遊歩道を歩いていたら、ボートの係留場に出会った(2番目の写真)。静かな感じでしょう、流れがないからね。シンとしている。

 ずーーーーっと平野なので、遠くの方に山が、・・・・・なんてことはない。畑の区画のために植えられている木が見えて、その向こうには、次の区画のための木が見えて、それ以上は見えない。空だね。

 昨日も書いたが、陽が沈むのが早い。太陽は低空飛行で、通り過ぎていくので、日本で言う「西日」状態が真昼からあり、カーテンを開けると部屋の奥まで差す。

 面白い写真を紹介しよう、3番目の写真、午後3時30分ごろの写真。太陽を背にして、フランドル平原に写る、自分の影を撮ったのです。(日没1時間前くらい)

 こんなに脚の長い自分を見た事がない。(コンパスの様に見えるのは、ワタクシの影でアリマス)

 こんな現象を見られるのも、ベルギーならではだろうね、北欧はもっとかもしれんが・・・平原が・・・。
 気温は4・5度ながら、こんな事をして楽しみながら、冬を乗り切ろう!

 僕は、改めて自分の手の甲などを見て、生まれて初めての、色の白さを体験している事に気づく。

 日本本土(名古屋)に5年くらい住んでいたが、こんなに白くはならなかった。

 4番目の写真は、夕日が地平線に沈む直前の空、飛行機雲がくっきり見えるのも、ベルギーの天気の良い日の風景だ。

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